それは、どちらが本当?




アフリカ、アガルタ、無意識への旅



色のような音 動く音 性的な高揚感の あの音 質感だけに情報がある音 



越境侵犯は、境界線が視える者の義務



身体の限界を超えてエクスタシーを異質な長さと強度へ持続する方法としての音



異なる意識状態を次々にドリフトするような音



お互いの尻尾を絡ませあうような感覚の



時々、じぶんは過去に寝た人間それぞれの逸脱の総和であるように感じる



傷が入っているものに、似たようなモチーフを書き足しては変奏している



遺伝子異常の音楽



ぼくらが生まれた場所は、こわれたDNAの街



シャネル、ミネラルウォーター、メンソール 灰皿の中身がポンペイの遺跡 ナイキ 白い脚 フェイクのアクセント 奇妙で、不可解な感情に充ちた偶然 ヴィエトナム式のコーヒー 夜でも夕方でもない時間の煙草 外で 無言になった瞬間に、ふたりの間で大気が余震のように揺れた そのとき欲していることを 決してことばにしてはならない パスポートも航空券も握りつぶして r&bのmp3 知らないことばを、もっとたくさん教えて わたしの頭のなか きみのことばでいっぱいにして 爆撃のなかでするキス 恥骨に静かに近づいてくる仄かな青白くて熱い光と 大きくて柔らかい円形のスローモーション ドーヴァーストリートの木の螺旋階段 ヴェイプを売ってる露店 なぜきみと聴く音楽は美しくきこえる? テムズを沿岸から沿岸 晴れた日の眩しい水飛沫 ねえ 噛んで 痛くしてもいいから ゴシップ 前世 呪い こちらに手を差しだすきみの白くて細い指が重力に抗することなく アンナカリーナみたいな眼 なんで覚えてるの?とか言わないで 理由なんか絶対に言いたくない ストローの入ったコカコーラとエルメスのキーリング 別になにも要らない ふたりだけの密約が欲しいだけ カデナみたいに それだけでいいの 呼び捨てにして 都市に忠誠心だなんて、犬を拝むようなもの 真夜中のMTV



いつまでもなにもかも覚えてる



悪夢



(物理的に)傷をつけて欲しい と思うとき、それは 犯罪にも似た非対称でミューチュアルな関係を構築することと、その証拠を直接肌に刻まれること を無意識に望んでいる



現実にはそれがただ二重の外傷にしかならないことも、わたしは知っている そうした反芻のフォルムは、本質的に惨めであり あまり長く見つめてはならない



決定的な心的外傷のリファレンスを反復する必要のなかに、絶対に誰かを巻き込んではならない 少なくともわたしの場合それは致命的な結果しか齎さなかった それは闇のなかでひとりですること 誰かがそれを癒すことはできない 例え誰かの魂を食い荒らしたとしてもできないこと それだけのシンプルなことを理解するのにこれだけの時間を費やしたことが、本当に悔しい



少しずつ慣らしながら



そのたびに自らの同一性になるはずの形式や内容をすべて捨ててきた



それが不義理や、不誠実だと思われていることも知っている でも、はっきりいってどうでもいい



なんどもその闇へ降りてゆく そこに悦びなどない 闇の浅瀬を弄ぶことは、なにも齎さない 降りていって、また帰ってくる



人をもっとも強く結びつける要素のひとつは、共犯の行為だという



一緒にわるいことがしたい すごく すごくわるいこと



エイミー・ワインハウスが死んだから、ガガはその復讐をするために顕れたかのように感じる



12hは、無意識 秘密 闇 タブー 不明瞭



夜中にひとりで喋るとき、いつも底知れない恐怖を感じる そのような声はじぶんのものではない



どこが歪んでいるのかわからない部分が一番怖い



鏡を見るたびに、それが誰なのかよくわからない



頭が狂っていたらドラッグはいらないのかもしれない



言って、なにをして欲しいの



ひとつずつ 全部 教えて 耳元ですべて並べてみせて そして どれが最初で どれが最後なのかを



目を見て言って 今







頭蓋骨の中心から熱いピンクゴールドのレモネードが溢れてくる それは、誰にも明け渡すことのできぬ致死的な欲動



逆上にも似た突然な愛情の燃え方が恐い 最期にそう感じたのは一体いつだった?



いつ?



それが実際なにによるものなのか、はわからない 突然、強烈な恍惚によって気を失いそうになることが年に何回かある いつだったか 皿を洗っているときに、どこからともなく蜂蜜の匂いがした その瞬間にジョン・タヴナーの'子羊'の、対位法がハーフタイムになるあの変調が轟音で頭蓋骨のなかに鳴って、蛇口を開けたままその場で膝から頽れてしまった 震えが止まらなくなって、頭の中が甘くて白い熱で完璧に無化されて、そのピンクゴールドの波に必死で耐えるだけ



心臓か脳のどちらか(もしくは両方)がおかしいのかもしれない とは思う



その種の恍惚は、オピオイドよりも圧倒的に強い 背骨がすべて熱く溶けて、骨盤が濃いレモネードになっているような……かつて宗教が存在した時代の聖的恍惚とはそのようなものだったのではないか それともそれはただ過去の乱用の履歴がフラッシュバックしているだけなのだろうか?だとしたらなぜ共時的な知覚を伴うのか?



センサシオネス



対位法の最も興味深い点は、音高のそれではなく、音価のほう 異なる時間プロセスが共時的に実行されるのを文字通り実現するから



メシアンがフックス以来のインターヴァルの禁忌をほぼすべて無視して、ターラのリズム解釈に支えられた可変拍子を導入した気持ちが理解できる



それは突然に新しい世界の水準を実行してみせること



彼のオルガン曲の多くはまさにそれを証明している 時間は極端に引き延ばしたり縮めたりできること、そしてそれは空間へと延震のように侵食してゆくということ



なぜこれを書いているかというと、今日 4/20 もその不可解な恍惚が真昼にやってきたから でもそれは、聖性のなにかというより もっと凶暴だった だれかが 直接頭のなかをさわっているような



雨がわたしの泥をかきまぜる わたしは、微睡みながら充されて黙っている



このままだとばかになってしまう



唇が震えるのを、ずっとみている ライカM6のレンズで捉えたように不自然なほど鮮明 



わたしはホテルからホテルへと歩く、アイデアのエスコート



フロントの天板に肘をついて受話器を片手にきみの部屋を呼び出しているとき、コンシェルジュの女の子に笑顔を見られるのが嫌




なにが不安?


忘れることの途方もない努力


ギアの壊れたランボルギーニ



「あなたの魂がたべたいの」


そう耳許できみの声がしていきなり目を覚ました


わたしは夢のなかで、狂ったみたいにずっと笑っていた まるで おかしいから笑うのでも 楽しいから笑うのでもなく 笑うことに笑っているかのように


また同じ夢をみた やはりわたしは笑っていた



トラウマの内容を直接話すこと自体、本来はそもそも危険すぎる



トーク・トーク



最近になって、倫理についてよく考えるのはまさしく自分にそれが欠落しているからだ という事実に気が付いた



きみは 俺がすごく厳格なクライテリアで物事を判断していると勘違いしてる ちがうよ 完璧に勘だけですべてを選り分けられるようになりたいからこうしてるだけ



Soulseekを延々とクロールしながらこれを書いている


見知らぬ人たちが世界中で同じように魂を探してる ある人はじぶんの魂を ある人は、じぶんのもう片方を




ODをつかさどる星は、海王星




きみは嬉しいとき、まるで瞳から火花みたいにハートマークが出ているかのようにみえる




エジプトの神官たちは、蒼い蓮のエキスを用いて変性意識に至ることで神的交感に達していた そこにはこう書いてある: 
「わたしはあなたの真上にいて、あなたのなかにゆく わたしの恍惚があなたに這入ってゆく わたしの悦びは あなたの悦びをみること」



唇を噛むほどロマンティックに感じてしまうのは不適切だろうか? わたしの悦びはあなたの悦びをみること? わかる それ以外になにがあろう? 



読むとき、それを書いた人間のスタイルというものを察知する 詩的なスタイルではなく、なにかを求めたり欲するときの、獣じみたファイティング・ポーズのようななにかを



誘惑するときの声の出し方が、無意識とリンクしていながら実際にはかなりの精密さを要するように



それは本当に、本当に歌と似ている じぶんにとっては



執拗になにか露骨なものが隠されていることに共感している それは、いつも最も致命的な瞬間で、はっきりと顕わになる 必死に隠そうとするジェスチュアのうちに



それは、本来きっと芸術のなかでしかやってはいけないこと



歌が、最終的には恥骨から下腹部の筋力のコントロールでしかないことは真に興味深い



メキシコは、熱い?



きみがいちばん恐れている きみ自身のあるひとつの部分に対して、信じられないほどの  を感じる



Abril -- lluvias -- mil --
 
Voy a cegarte con mi voz / La luz o la sombra / La luz o la sombra / La luz o la sombra / La luz 
 
Voy a abrazarte, sin soltarte / Voy a agarrarte, sin tocarte / Nunca soltarte, tocarte

Sin tocarte / Sin tocarte /Sin tocarte 

 


なにかを感じてる


でもなにを感じてるのかわからない





「わたしを、わたしの欲望から守って。」






















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